大里桃子さんは1998生まれで黄金世代に属する女子プロゴルファーで、プロ転向後23日で優勝という最短優勝記録を持っています。
試合でキャディとして同行していたお父さんも話題となっています。
ここでは、大里桃子さんのスイングとクラブセッティング、ゴルフ経歴や二人三脚で支えてきたお父さんのことなどについて紹介します。
大里桃子のスイング
インスタにアイアンとドライバーの黒ずくめの?スイング動画がありました。
171cmという身長を生かした大きくてゆったりとしたスイングです。
2020-2021年のドライビングディスタンスでも243ydでツアープロ93人中18位に入っているので、ツアーでは飛ばし屋の部類に入ると思います。
通常のドライバーショットでは250yd以上飛ばしていると思います。
トップで開いたフェースをインパクトで閉じることによってパワーを伝え、アームローテーションをうまく使ったスイングと言われます。
2021年の開幕前にスイングを改造して少し横振りにしたとのことですが、これは改造中なのかもしれませんね。
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大里桃子のクラブセッティング
2021年「ほけんの窓口レディース」優勝時のクラブセッティングです。
- ドライバー:ツアーB X ドライバー(9.5度) クロカゲ XD(45.5インチ・S)
- フェアウェイウッド:G425 MAX フェアウェイウッド(3番14.5度、5番17.5度、7番22度)
- ユーティリティ:G410 ハイブリッド G410 ハイブリッド(4番22度)
- アイアン:ツアーB 201CB アイアン(5番~PW)
- ウェッジ:ブリヂストン ツアーB BRM(50度、58度)
- パター: 2021 タイン4 パター
ユーティリティを2本入れる女子プロが多い中、ユーティリティは1本とし、フェアウェイウッドの7番を入れているのが特徴です。
フェアウェイウッド7番はユーティリティに比べて球を上げやすくて止めやすいので、使っているプロもいるようです。
パターのシャフトを33インチから36インチに変更したことと、順手、クローグリップ、逆クローグリップの3種類の握り方を気分で使い分けることでパターイップスを克服したといいます。
大里桃子(オオサト モモコ)のプロフィール
生年月日: 1998年8月10日(24歳)
出身地: 熊本県玉名郡南関町
身長: 171cm
体重: 60kg
血液型: A型
出身校: 熊本国府高等学校(熊本県)
プロ転向: 2018年7月28日(90期生)
趣味: 音楽・映画鑑賞
所属: 伊藤園
大里桃子がゴルフを始めたきかっけは?
大里桃子さんは8歳の時、ゴルフ好きのお父さんからすすめられてゴルフを始めています。
大里桃子さんのお父さんとお母さんは二人とも体育教師だったとのことです。
ゴルフの他には、水泳、バスケットボール、陸上競技の経験もあるとのことなので、運動神経はかなりよいようで、これは両親から受け継いだもののようですね。
大里桃子のお父さんはどんな人?
大里桃子さんの父・充さんはゴルフコースのクラブチャンピオンに7回もなり、なんと!ハンディ0(ゼロ)までいったゴルファーだとのことです。
県レベルの大会や九州アマチュアの予選会に出場するほどの腕前だったようです。
普通のアベレージゴルファーからすれば、クラチャンといえば神のような存在です。
桃子さんのお父さんもおそらく三度の飯よりゴルフが好き、という感じだったと思いますが、娘の桃子さんがゴルフに取り組むようになって、自分はきっぱりとゴルフをやめたそうです。
その後、桃子さんが高校3年の時に仕事もやめて、娘のサポートに徹することにしたということですからすごいことですね。
※お父さんへのインタビューでは、2018年のツアー優勝の3年前に仕事をやめたと話しています。
それからは、娘が学校から帰ってくるのを待って、いっしょに練習場に行く毎日だったとのことです。
このお父さんの徹底的なサポートのおかげで桃子さんはめきめきと実力をつけたようです。
お父さんは現在でも桃子さんのコーチを勤め、試合ではキャディを務めています。
桃子さんは「いつもケンカしています」と言っているようですが、お父さんはこのケンカを「意味のあるかけ合い」と言っています。
とある解説者によると、試合中の熊本弁でのケンカがとても面白くて微笑ましいとのことですが、この二人三脚は今後も続くようです。
大里桃子の小中学校での活躍
大里桃子さんの最初の優勝歴は2010年で、当時小学校6年生だと思います。
小学生時代には以下の大会で優勝しています。
- 2010年、九州小学生ゴルフ選手権春季大会
- 2010年、熊本ゴルフ選手権(小学生の部)
中学生時代には熊本県や九州の数々の大会で実績を残していますが、以下の大会で優勝しています。
- 2013年:熊本県ゴルフ選手権
- 2013年:熊本県アマチュアゴルフ選手権
大里桃子の高校での活躍
大里桃子さんの出身校は熊本県にある熊本国府高等学校で、ゴルフの強豪校として知られています。
す。
大里桃子さんが個人か団体で優勝した大会をピックアプしてみました。
- 2014年:全九州クラブチャンピオンズ選手権 優勝
- 2014年:全国高等学校ゴルフ選手権 団体優勝
- 2015年:九州高等学校ゴルフ選手権 団体優勝
- 2015年:JGA8地区強化指定選手地区対抗戦 個人優勝 、団体2位
- 2015年:九州ジュニアゴルフ選手権 優勝
- 2015年:熊本県ゴルフ選手権 優勝
- 2016年:九州ジュニアゴルフ選手権 優勝
これ以外に2位や3位に入っているものもありますから、かなりの実績です。
プロテストは2回目で合格
大里桃子さんは、2017同年7月にはLPGA最終プロテストに進出したが、イーブン・27位タイで1打及ばずに不合格となっています。
この時の合格者には、勝みなみさん、小祝さくらさん、新垣比菜さん、吉本ひかるさんなど黄金世代と呼ばれる面々が含まれており、かなりの狭き門だったようです。
あの渋野日向子さんもこの年は不合格になっていますし、原英莉花さん、脇元華さん、田中瑞希さんなど後に活躍する選手も不合格になっていますから、競争の熾烈さがわかりますね。
ただ、桃子さんは、同年12月に行われたクォリファイングトーナメント(QT)最終戦で16位となったため、プロテスト未合格ですが、翌2018年前半のレギュラーツアー出場権を得ています。
2018年は最終プロテストまでにレギュラーツアー20試合に出場しています。
そして、この年の最終プロテストに3位で合格し、見事リベンジを果たしています。
プロ転向後最短日数での初優勝
大里桃子さんは、2018年、大箱根カントリークラブ(神奈川県)で開催された「CAT Ladies」で早くもレギュラーツアー初優勝を果たしています。
これはプロテスト合格からわずか23日目での優勝で、1988年にツアー制度が始まってからプロ転向後最短日数での優勝という記録になっています。
2019年には日本女子オープンゴルフ選手権で2位タイに入るなど、メジャーでの優勝も射程圏内に入っているようです。
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2020-2021年の活躍
2020年は最初に出場した「アース・モンダミンカップ」で5位タイに入り、好調なスベリ出しでしたが、その後の12試合中5試合で予選通過がならず、トップ10入りもありませんでした。
2021年になってからも当初は4試合に予選落ちするなど不調が続いていましたが、4月上旬開催の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」で8位タイと1年ぶりにトップ10入りし、注目されました。
その後、4月下旬の「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」と国内メジャー大会「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で優勝争いを演じました。
2大会とも惜しくも優勝はならずに2位となりましたが、復調は確かなもののようです。
2021年「ほけんの窓口レディース」でプロ2勝目!
大里桃子さんは、5月14日開催の「ほけんの窓口レディース」でプロとして2勝目をあげました。
バーディをとらなければ終わりとなる18番では見事にパットを決めてプレーオフに突入し、ピンチを切り抜けた後、3ホール目で勝負をかけて見事2オンに成功し、優勝をもぎ取りました。
今大会は天候不順のため36ホールに短縮されるなどイレギュラーでしたが、メンタル面での強さが印象的でした。
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まとめ
大里桃子さんはお父さんの徹底的なサポートで小学生の頃から大会で優勝し、高校までにかなりの実績を残しています。
初めてのプロテストでは涙をのみましたが、2回目の受験で見事合格し、プロ転向後23日で優勝という最短記録を樹立しています。
2021年には2勝目をあげ、今後はメジャー大会の優勝が期待されています。