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羽生結弦【天と地と】フリープログラム曲の作曲者は?2020-2022年・北京五輪

スポーツ

2020年12月の全日本フィギュア選手権で羽生結弦選手が圧巻の演技で5年ぶりに優勝を果たして話題となりました。

そして、4回転アクセに挑戦した2021年12月の全日本フィギュア選手権でも、成功はならなかったものの他を大きく引き離して優勝し、見事連覇を果たしました。

2020年のフリープログラムで使われた曲は「天と地と」であることも大きな話題になりましたが、2021年から2022年のシーズン、北京冬季オリンピックでも引き続きこの「天と地と」が使われています。

ここでは「天と地と」の作曲者、曲のことや関連するドラマのことなどについて紹介します。

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「天と地と」はどういう曲?作曲者は?

この曲は1969年のNHK大河ドラマ「天と地と」のオープニングテーマ曲です。

作曲者はシンセサイザー音楽作曲家として有名な冨田勲さんで、ご存じの方も多いと思います。

1975年2月に発表した「展覧会の絵」はシンセサイザーを駆使したサウンドで話題となり、ビルボード・キャッシュボックスの全米クラシックチャートの第1位を獲得しています。

同年9月発表の「火の鳥」も同チャートの第5位を記録し、1976年12月20日発表の「惑星」は再び同チャートの第1位にランキングされています。

現在活躍中のクラシック界の作曲家にも冨田勲さんの影響を受けた人が少なからずいるようです。

冨田勲さんは、「天と地と」の他にもNHK大河ドラマのテーマ音楽を数多く手掛けています。

1963年第1作目の「花の生涯」に始まり、1969年「天と地と」、1972年「新平家物語」、1974年「勝海舟」、1983年「徳川家康」と5作もあるんですね。

大河ドラマ「天と地と」の主人公は上杉謙信

大河ドラマ「天と地と」は戦国大名・上杉謙信の生涯を描いたもので、原作は海音寺潮五郎の同名小説「天と地と」です。

NHK大河ドラマ初のカラー作品で、若き日の石坂浩二さん(当時28歳)が主人公の謙信を演じていました。

ちなみに宿敵武田信玄は高橋幸治さん(当時34歳)が演じていました。

謙信と信玄が5回、12年に渡って戦った「川中島の戦い」は有名で、ドラマでも最後の5回目の戦いがクライマックスとなっています。

ただ一騎で敵陣に突っ込んだ謙信が床几に座った信玄を見つけ、馬上から何度か切りかかるシーンはこの戦いの定番シーンとして知られています。

残念ながら現在では「天と地と」の映像のほとんどは失われてしまったようですが、この名シーンを納めた川中島の戦いの回だけは映像が残っており、NHKオンデマンドで見ることができます。

石坂さん、高橋さんの二人はその4年前の大河ドラマ「太閤記」でも高橋さんが織田信長役、石坂さんが石田三成役で共演しています。

ちなみに、この時クールな信長を演じた高橋さんの人気がブレイクしたため、NHKには「信長を殺さないで」という投書が殺到し、「本能寺の変」の回が4話ほど先に延ばされたというエピソードがあります。

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「天と地と」の曲について

冨田勲さんは、この「天と地と」を上杉謙信の領国であった越後の冬をイメージして作ったといいます。

曲の冒頭で荒れ狂う嵐のように奏されるオーケストラが不安を残したまま静まったところで響く琵琶の音色が印象的で、一度聞くと心に残ります。

曲は一貫して重く暗い曲調で進行し、そのことが上杉謙信の苦悩を表しているかのようです。

羽生選手が以前のフリープログラムで使用した「SEIMEI」も和テイストの曲でしたが、この「天と地と」では随所に琵琶が使われていることで、さらに和テイストが強く感じられますね。

なお、羽生選手が使用した音源は1994年に発売された冨田勲さんのアルバムに収められている再録音を基にしており、大河ドラマで使用されたものとは違いがあります。

1969年当時の大河ドラマのオリジナル音源を今聞いてみても古めかしい感じは全くしないので、やはりこれは名曲ですね。

「天と地と」で活躍する楽器「琵琶」

この曲の随所でフューチャーされている「琵琶」はあの「平家物語」を演奏する時に使う楽器です。

音色が似ているので三味線とよく間違えられますが、琵琶と三味線は形と大きさにかなり違いがあります。

琵琶の方が一回り大きく、もちろんよく聞けば音色も違います。

長さが1mほどあって楽器本体も大きいため、琵琶をひざの上に立てるようにして演奏する奏者もいます。

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羽生結弦選手はなぜ「天と地と」を選んだのか

羽生選手は自分の成長が感じられず、スケートを続けるか悩んだ時期もあったといいますが、試合の中で得られる達成感、そしてそれを得るために苦しみを乗り越えることが好きなんだということに気づき、戦国武将として戦いながらも戦うことの意味との葛藤に苦しんでいたという上杉謙信に共感し、この曲を選んだといいます。

自らの葛藤を上杉謙信に重ね合わせたということで、まるで謙信が乗り移ったかのような演技に目を奪われましたが、なんといっても曲想と振付が驚くほどピタリと合っていたのが印象的でした。

羽生選手にとってはこれが2020年シーズン初の大会、初の演技でしたが、技術的・芸術的な面を合わせた完成度の高さは素晴らしいものがありました。

ただ、羽生選手は一部要素でレベル4をとれなかったことを悔しがっていたので、まだまだこの演技に満足していないようです。

この「天と地と」をすさまじい気迫で演じ切る羽生選手の姿をこの先ももっと見続けていきたいものですね。

まとめ

2020年12月の全日本フィギュア選手権で見事優勝した羽生結弦選手が新プログラムで使用した曲は、上杉謙信を描いたNHK大河ドラマ「天と地と」のオープニングテーマ曲でした。

2021年から2022年のシーズン、北京冬季オリンピックでも引き続きこの「天と地と」が使われています。

この曲は冨田勲さん作曲で、随所に琵琶を使用しており和テイストが感じられます。

羽生選手は自らの葛藤をドラマの主人公である上杉謙信に重ね合わせ、圧巻の演技を披露しました。

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