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目黒龍一郎【葛飾北斎博士ちゃん】作品の技法や隠された意図・秘密を解説

アート

東京都の中学生・目黒龍一郎(めぐろ りゅういちろう)くんが「葛飾北斎博士」として、2023年5月13日放送の「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」に出演しました。

ここでは、葛飾北斎博士・目黒龍一郎くんのプロフィール、2023年5月13日の授業の内容について紹介します。

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葛飾北斎博士・目黒龍一郎のプロフィール

葛飾北斎博士ちゃん・目黒龍一郎くんは、東京都在住の中学2年生、14歳です。

葛飾北斎は、3万点に及ぶ作品を描き、後に世界に衝撃を与え、ゴッホやモネにも影響を与えたという天才浮世画師で、中でも「冨嶽三十六景」が有名で人気もあります。

目黒龍一郎くんは、そんな葛飾北斎に幼稚園の頃から憧れ続け、持ち物や行動までマネするほどで、本気で北斎になろうとしているそうです。

絵ももちろん上手で、北斎画を完全にコピーできるほどの腕前で、小学生4年生の時に子供絵画コンクールの受賞歴がありますが、とにかく北斎になりたいので賞にはあまり興味はないとのことです。

北斎の生活に習い、毎日朝5時に起きて描いた絵は4000点以上になるとのことです。

子ども建築塾に参加

目黒龍一郎くんは、小学生6年生の時、大御所の伊東豊雄氏をはじめとする建築家の面々が講師を務め、小学高学年を対象とする「子ども建築塾」に参加して自らの作品を発表しているので、建築にも興味があるようです。

この時のテーマは「百人島」ということでしたが、目黒龍一郎くんの作品「大仏もある島を守る神社」は、神仏習合(神仏の融合)による創作というアイデアも面白いのですが、他の作品には見られない日本古来の文化を取り上げたことが注目できます。

作文コンクールに入賞

目黒龍一郎くんは、、渋谷区立原宿外苑中学校1年生の時、「持続可能な未来の東京を目指して ~わたしたちの暮らしと環境問題~」というテーマで募集された令和4年度の「明日のTOKYO”作文コンクール」で見事入選を果たしています。

この作文は「持続可能な未来への小さな一歩」というタイトルで、昨今の建築基準の改正によって建設が可能になり、最近話題になっている大型・高層の木造建築について取り上げています。

木造建築を増やすことが地球温暖化防止につながることについて根拠をあげて論じた上で地球環境を守るために今の自分にできることを具体的にあげて結んでいるのが素晴らしいと思います。

目黒龍一郎の父母は?

目黒龍一郎くんのお父さんは茶道家の目黒公久さん、お母さんは書道家の目黒史(高橋史)さんで、お祖母さんも書道家の高橋杏華さんとのことです。

父・公久さんは、自然派茶道茶花教室「星窓」を主宰している他、広尾でレンタルスペース「ギャラリーはこふね」を運営しています。

母・史さんは、書道サロン墨麗(すみれ)を運営しており、祖母・高橋杏華さんも講師を務めています。

また、夫婦で「SENS目黒式子ども文化スクール」の運営も行っています。

葛飾北斎博士ちゃんの将来の夢は?

葛飾北斎博士ちゃん・目黒龍一郎くんは、小学高学年で子ども建築塾に参加し、中学1年で書いた作文でも建築を基に考察していることからわかるとおり、将来は建築の道に進むことを考えているとのことです。

夢は建築家になって美術館を作るとのことですが、そうなれば、将来、葛飾北斎の描画技法によって構成された建築、葛飾北斎の巧妙な仕掛けを活かした空間、などが見られるかもしれませんね。

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葛飾北斎博士ちゃんが葛飾北斎の名作4作を解説

葛飾北斎博士ちゃん・目黒龍一郎くんが葛飾北斎の名作4作を解説しましたが、そのうちの2点を紹介します。

神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)

「神奈川沖浪裏」は、葛飾北斎の富士山を描いた「冨嶽三十六景」の中でも特に人気の高い作品です。

絵は、大波と三隻の船、背景の富士山という3つの要素で構成されています。

これらの要素は、コンパスと定規を用いて描くことができる幾何学的な図形(三角形や四角形、円など)によって構成されています。

飾北斎博士ちゃん・目黒龍一郎くんは、実際にその構成でこの絵が描けることを実践してみせました。


https://ja.wikipedia.org/ より引用

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八方睨み鳳凰図(はっぽうにらみほうおうず)

「八方睨み鳳凰図」は、長野県・小布施町にある岩松院(がんしょういん)の本堂大間に描かれた畳21枚分に及ぶ大きさの天井画です。

若松院は雁田山の麓にあり、1472年(文明4年)に開山された曹洞宗の寺です。

「八方睨み鳳凰図」は葛飾北斎88歳から89歳にかけての作品とされており、北斎は小布施に4回訪れていますが、その最後の滞在で約1年かけて大間天井に鳳凰図を描いたといいます。

その後の調査・研究によって、実はこの絵は未完成で、本来は背景に金箔を張る予定であったことが判明し、そこから北斎の驚くべき意図がわかったそうです。

岩松院は、仏陀の誕生祭である花祭りが開催された旧暦4月8日の夕日に正対して建てられています。

八方睨み鳳凰図が完成されていれば、花祭りの日、満開の桜並木越しに差し込んだ夕日が大間前の床に反射して天井に達し、金の背景と銀の染料で美しく幻想的に光輝いただろうとのことです。

葛飾北斎博士ちゃん・目黒龍一郎くんは、この天井画を細部まで完全にコピーした見事な絵を描き、北斎の意図を再現して見せました。


https://www.gansho-in.or.jp/ より引用

「八方睨み鳳凰図」は残念ながら写真撮影禁止です。

岩松院(がんしょういん)

場所: 長野県上高井郡小布施町雁田615

アクセス: JR長野駅から長野電鉄 小布施駅から徒歩30分

駐車場: あり

拝観時間: 9:00~16:30

料金: 大人500円、小学生200円、未就学児無料

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